ガラスインサート不活性化(Dimethyldichlorosilane(DMCS)処理)手順
作業はドラフタ内で行います。
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特にDMCSは揮発性が高く、有毒な塩素ガスを発生するため、絶対にバイアルを開封したままでは放置しないでください。 |
手順1¶
新品または洗浄済みのガラスインサートを、5 %DMCS/ヘキサン溶液に浸します。
注記
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塩素を含むDMCS蒸気をできるだけ吸わないように、処理は手早く行ってください。
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インサート内に気泡が入らないよう注意してください。(処理液とインサートが充分に接触すること。)
ヒント
不活性処理済みインサートもあります( キャピラリ用ガラスインサート 参照)。
手順2¶
5 %DMCS/ヘキサン溶液に1晩以上浸した後、ガラスインサートを取り出し、紙ウエスなどの上で軽く処理溶液を除き、すぐにメタノールに浸します(メトキシ化)。
手順3¶
2時間程度メタノールに浸した後、ガラスインサートを取り出し、紙ウエスなどの上で軽く風乾させます。
手順4¶
メタノールがある程度乾いたところでヘキサンに浸して洗浄し、処理時の残さを取り除きます。
手順5¶
ヘキサンからガラスインサートを取りだし、紙ウエスなどの上で風乾させます。
手順6¶
オーブンなどで250 ℃~280 ℃程度で数時間ベーキングし、冷却後デシケータで保存します。