フィラメントの交換手順

使用部品

No.
部品名称
カテゴリ
必要個数
備考
ピンセット
1
フィラメント(標準)
1または2
ロングライフフィラメント
1
ヘリウム以外の代替キャリアガスでの使用は非推奨です。
ボックスドライバ
1

作業手順

フィラメントは上下2ヶ所あります。
★1:上部フィラメント
★2:下部フィラメント

ここではフィラメント★1を交換する手順について説明します。フィラメント★2を交換する場合も同じ手順で交換してください。
また、標準フィラメント(②)とロングライフフィラメント(③)は同じ交換手順です。

注記

ロングライフフィラメントを使用するときは、ロングライフを★1に、標準フィラメントを★2に取り付けてください。
ロングライフフィラメントを★2で使用することはできません。

手順1

メンテナンス作業を行う前に必ず下記の1から3を行ってください。

  1. GC/MSを自動停止します。[完了]の表示が出るまで待ちます。
  2. LabSolutionsを終了します。
  3. 装置のメインスイッチを切ります。

手順2

前扉を開けます。

手順3

フィラメントからソケット(2つ)をピンセット(①)を使って丁寧に引き抜きます。

注記

作業に使用する工具は必ずアセトンを含ませたガーゼで汚れを拭き取って使用してください。

手順4

同じ配線の反対側のソケット(2つ)もピンセットを使って丁寧に引き抜き、配線を完全に取り外します。

手順5

ボックスドライバ(④)を使ってフィラメント固定ナットを取り外します。

手順6

ピンセットを使ってフィラメントを取り外します。

手順7

新しいフィラメントを準備します。

手順8

ピンセットを使って新しいフィラメントを取り付けます。

手順9

フィラメント固定ナットを取付けます。ナットの穴が大きい側を奥にして挿入します。
ボックスドライバで締め付けます。

手順10

配線(2本)を所定の場所にはめ込みます。ソケットは奥までしっかりはめこんでください。
配線がショートしていないか確認してください。

手順11

真空容器のOリング当たり面(★1)やOリング(★2)にゴミが付着していないことを確認します。

手順12

前扉を閉めます。

手順13

GC/MSを起動します。

手順14(フィラメント1でフィラメントの種類を変更した場合)

[分析]プログラムを起動します。

  1. [メイン]アシスタントバーの[環境設定]アイコンをクリックするか、もしくは、ツールバーの[装置]をクリックし、[環境設定]をクリックします。

  1. 環境設定内の分析に使用するユニットにある[MS]をダブルクリックするか、[MS]を選択し、[プロパティ]ボタンをクリックします。

  1. 新しいフィラメントの種類([標準]または[ロングライフ])を選択します。
  2. [基準値設定]をクリックします。

  1. [基準値設定]画面の[システムチェック]タブで、[フィラメント1]の消耗品交換の目安時間を設定します。
    ロングライフフィラメントの場合は5000 h、標準フィラメントの場合は1000 hを入力し、[OK]をクリックします。

  1. [質量分析計]画面で[OK]をクリックします。

  1. [環境設定]画面で[OK]をクリックし、環境設定を終了します。

手順15

装置モニタの[詳細]をクリックします。

手順16

  1. [装置モニタ詳細]画面の[消耗品(MS)]タブで[消耗品リセット]をクリックします。

  1. [消耗品リセット]画面で、交換したフィラメントの時間に"0"を入力し、[設定]ボタンをクリックします。設定したら[OK]ボタンをクリックします。

  1. [装置モニタ詳細]画面で[閉じる]をクリックして、画面を閉じます。