FTD アルカリソースのコンディショニング

注記
  • GC-2030のアルカリソースは、従来品(FTD-17など)のようにフルパワーでのコンディショニング(フラッシング)はできません。
  • アルカリソースのコンディショニングを頻繁に行うと、アルカリソースの寿命が短くなります。
    ベースラインのドリフトやゴーストピークが出現する現象は、試料気化室やカラムの汚れが原因のこともあります。まずガラスインサートの洗浄または交換やカラムのコンディショニングを行ってください。それでも現象が解消されないときには、アルカリソースのコンディショニングを行ってください。
  • FTD検出器を長期間使用しない場合には、GCからFTDコレクタを取り外し、デシケータやシリカゲルを入れた密閉性の容器などに保管することを推奨します。
    長期間装置を放置した場合、電流値を設定してもバックグラウンド電流がほとんど上昇せず、パワーが100 %の状態が続いて、アルカリソースが消耗してしまうことがまれに発生します。電流値を設定したにもかかわらずバックグラウンド電流がほとんど上昇しないときは、下記を行ってからコンディショニングしてください。
  1. (HOME)-[検出器]を押します。
  2. [制御モード]を[電圧]にします。
  3. [電圧]を「50~55 %」程度に設定します。
  4. 30~60分程度待機します。

作業手順

手順1

(HOME)-[検出器]を押します。
検出器温度モニタ値が50℃以上の場合は、検出器温度を50℃以下に設定しモニタ値が50℃を下回るまで待ちます。

手順2

[制御モード]を[電流]にし、[電流]に分析時より少し高めの電流値を設定します。

注記

感度低下やノイズレベルに改善がない場合や、FTDコレクタ再生キットを使用した直後にコンディショニングをするときは、[電流]を「0.5 pA」程度に設定してください。 

手順3

30~60分ほど待機し、ベースラインを確認します。

感度低下やノイズレベルに改善がない場合は、下記のように設定して待機してください。