サンプラティーチング

注記

オートサンプラを使用するときは、オートインジェクタへの試料バイアルの受け渡し位置の調整(サンプラティーチング)が必要です。
オートサンプラの位置を変更したときや、使用するバイアル種類を変更したときにも必ず実施してください。

搬送先の設定

手順1

HOMEボタン>[AOC]>[サンプラティーチング]の[移動]を押します。
[サンプラティーチング]画面が表示されます。

手順2

[ティーチング対象]を設定します。

ティーチングバイアルの準備

手順1

ティーチング位置にティーチング用のバイアルを置きます。

注記
  • 実際に分析に使用するバイアルと同じバイアルを使用してください。

  • ターレットの回転が止まってから、バイアルを置いてください。

[ティーチング対象]が[AOC-M]または[AOC-S]のときは、ターレットのバイアル種類に応じた受渡位置(L1のラベルがある穴)にバイアルを置きます。

[ティーチング対象]が[Barcode]のときは、バーコードリーダーにバイアルを置きます。

注記

分析に使用するバイアルの容量が同じでも、寸法やキャップの形状が大きく変わったときは、再度ティーチングを実行してください。

手順2

[ティーチング開始]の[開始]を押します。

手順3

以下の画面が表示されるので、内容を確認して[Continue]を押します。

[AOC環境設定]画面の[バイアル種類]で設定した内容に応じてオートインジェクタのターレットが回転し、ティーチングの準備を行います。

サンプラティーチング

手順1

アームの回転/伸縮方向位置を調整します。
オートサンプラのアームを手で持って、ティーチング用のバイアルまで移動させます。

回転方向は、アームの中心線とバイアルキャップの中心線を合わせてください。

伸縮方向は、グリッパのベースの中心線とバイアルキャップの中心線を合わせてください。

注記

アームの伸縮方向は対象位置より多めに伸ばし、その後縮めて対象位置まで移動させてください。

手順2

アームの高さ方向位置を調整します。

アームを手で上下方向に動かさないでください。
アームに過負荷がかかり、破損するおそれがあります。

GCの画面の[↑]、[↓]を使用して、アームを高さ方向に駆動します。

ボタンを押している間だけアームが動き続けます。
グリッパのベースとバイアルキャップの上端が2~4 mm程度になるように調整します。

手順3

[ティーチング確定]の[実行]を押します。
アームのグリッパがティーチング用のバイアルを掴み、グリッパのティーチングを行います。
その後、アームはオートサンプラ上のホームポジションまで移動し、ティーチングが確定します。

注記

アームが動いているときは、他の動作ボタンやGC本体の[STOP]を押さないでください。

ティーチング完了後は以下の画面が表示されますので、[Ok]を押して完了してください。

続けて搬送テストを行うときは、 搬送テスト を参照してください。

ヒント

ティーチングを実行せずに操作を中止するときは、[ティーチングキャンセル]の

を押してください。

搬送テスト

ティーチングが正しく行われているか確認するため、搬送テストを実施できます。

手順1

HOMEボタン>[AOC]>[サンプラ搬送テスト]の[移動]を押します。
[サンプラ搬送テスト]画面が表示されます。

ヒント

[サンプラティーチング]画面で[サンプラ搬送テスト]の[移動]を押しても表示できます。

手順2

[搬送準備]の[実行]を押します。

手順3

[L1]を設定します。
ターレットまたはバーコードリーダー上の位置を、搬送元または搬送先として設定します。

手順4

[Sampler Vial No.]にバイアルの搬送先を設定します。
オートサンプラ上の任意の試料バイアル番号を、搬送元または搬送先として設定します。

ヒント

[From]と[To]を入れ替えるときは、[入れ替え]を押します。

手順5

[From]に設定した位置にバイアルを置きます。

ヒント

[L1]に[AOC-M]または[AOC-S]を設定したときは、対応するインジェクタの受渡位置(L1)にバイアルを置きます。

注記

[To]に設定した位置には、バイアルを置かないでください。

手順6

[搬送開始]の[開始]を押します。
ティーチング対象と試料バイアル番号の間で、搬送方向の設定に従ってバイアル搬送を行います。
バイアルが正しく搬送されることを確認してください。
バイアルが正しく搬送されない場合、オートインジェクタの[RESET]ボタンを押してから、サンプラティーチングをやり直してください。

注記

アームが動いているときは、他の動作ボタンやGC本体の[STOP]を押さないでください。