バイアル受渡位置の調整(ティーチング)

AOC-20iの場合

注記

オートサンプラを使用するときは、AOC-20i(オートインジェクタ)への試料ビン受け渡し位置の調整が必要です。オートサンプラを据え付けるときに必ず調整してください。

作業手順

手順1

HOMEボタン>[AOC]を押し、オートインジェクタの制御が[Off]であることを確認します。

手順2

AOC-20iの[FUNCTION]キーと[MONITOR]キーを押しながら、オートインジェクタの制御を[On]にします。

手順3

オートインジェクタとオートサンプラの初期動作が終了した後、オートインジェクタのターレットの左端に、使用する試料ビン(1.5 mL用または4 mL用)を置きます。

手順4

オートインジェクタのターレット位置を設定します。

  1. HOMEボタン>[AOC]>[設定変更画面]>[サブメニュー]>[詳細設定]を押します。

  2. [ターレット位置]を設定します。
    ターレット位置は最大3つまで記憶できます。
    ターレット位置を記憶する番号(0~2)を選択してください。

注記

初期値では以下の位置を記憶していますが、製造上の誤差によりズレを生じることがあるため、必ず調整してください。

番号 初期値で記憶している位置
0 旧装置用のターレット位置
1 6番の試料気化室にAOC-20iを設置したときの位置
2 7番の試料気化室にAOC-20iを設置したときの位置

手順5

オートインジェクタのディスプレイを[F78]にします。

  1. オートインジェクタの[FUNCTION]キーを押します。
  2. 数値変更キーで「078」に合わせます。
  3. [ENTER]キーを押します。

手順6

手順2で置いた試料ビンの位置に、オートサンプラのアームを移動します。 

注記

必ず一度多めに伸ばし、戻しながら試料ビンの真上に合わせてください。

手順7

上下方向は、写真に示す高さに合わせます。

アーム先端を持って上下に動かさないでください。
手で力を入れて押さえたりすると、装置が破損するおそれがあります。

オートインジェクタの[SAMPLE WASH]キー、[SOLVENT WASH]キー、[NUMBER OF
INJECTIONS]キーを使用します。

注記

上昇と下降は、動作開始に少し時間がかかります(数秒)。

手順8

数値変更キーで「001」に合わせ、[ENTER]キーを押します。

アーム先端のグリッパが動きます。試料ビンのキャップをつかんだ後、ホームポジションに戻ります。