1971年(昭和46年)~ 天びんの歴史を大きく変えた“電子式天びん”

1971年(昭和46年)~ 天びんの歴史を大きく変えた“電子式天びん”

測定時間が今までの1/3の約1分に短縮され、画期的な新方式であった“直示天びん”が誕生してから約20年、次に天びんの歴史を大きく変えたのが昭和46年に開発・製品化に成功した“電子式天びん”でした。

日本初の電子天びん“ディジバラ”

日本初の電子天びん
“ディジバラ”

初めてマイコンを内蔵した電子天びんEDシリーズ

初めてマイコンを内蔵した電子天びんEDシリーズ

ここにきて質量測定は、手間のかかる機械操作をしなければならないものという常識から、電源を入れた後は皿の上に試料を載せるだけという現在の測定スタイルになったのです。

ところでこの頃の電子天びんの価格はどれ位だったかご存知でしょうか。ひょう量160g、最小表示1mgのもので80万円(S.50頃)でした。大きさは高さが約30cmもありました。初期の電子式天びんでは、まだマイコンチップなどは無く、メカユニットから信号を取り出した後は全て、トランジスターなどの電気回路のみでディジタル表示を行っていました。その後、昭和53年に初めてマイコンチップを組み入れた電子天びんEDシリーズを発売、測定のスピードは更にアップし以降、小形化、低価格化が飛躍的に進むようになりました。

現在でも勿論、測定精度の追求、測定スピードの短縮化は最も大きなテーマですが、最近ではいかに便利で使いやすいものにするかということも重要なファクターです。自動校正機能付、時計機能内蔵、簡単にパソコンと接続するためのWindows®直結機能など、様々な便利にするための工夫を取り入れています。性能アップは勿論のこと、今後も時代を見据え、益々皆さまのお役にたてる天びんをどしどし開発していきますのでよろしくお願いいたします。