ワクチンの製造では製造サイクルの開始時及び中間点,終了時において抗原量を制御する必要があり,総タンパク質の定量が重要です。タンパク質中の窒素量推定に用いられるケルダール法は,タンパク質ごとに各々のタンパク質換算係数が必要であること,また測定に時間がかかるという欠点があります。全有機体炭素計(TOC-L)と全窒素測定ユニット(TNM–L)を用いてワクチン中の全窒素(TN)測定を行うことで,簡便にタンパク質量の評価が実施できます。