NDI

撮像データ

コンクリート構造物の劣化はコンクリート表面の観察により診断され,内部の状態については種々の方法を用いて検査されています。

コンクリートの舗装から切り取った大型試料から,試料片を小さく切り出し(W2.5XL2.5XT8cm),CT装置で撮像しました。
CTデータを3次元画像解析ソフトウェアを用い試料内部の亀裂の幅・位置形状・分布等の微細構造を3次元的に観察し,コンクリート舗装内部の損傷の種類や原因をミクロ的観点から解説しているところが,建設市場で今までに無い新たな試みです。
従来法では不可能とされてきた材料内部の亀裂をカラーで三次元表示することで,コンクリート内部の砂利化やポップアウト現象1)を診断する方法についても提案しています。CT装置の利用により,コンクリート構造物の寿命予測,ライフサイクルコスト(LCC)の推定や補修深さを高度に求めることを提案していきます。

1)ポップアウト現象:コンクリート中に混入した膨張性の骨材を原因とするコンクリート表面が部分的に剥離すること。

コンクリート舗装(施工1年後、エチレングリコール系+Na,K系界面活性剤融雪剤)
スランプ:2.5cm
コンクリート舗装

試料回転の様子
試料回転の様子

共同研究者マテリアルサイエンスラボラトリー,北海道大学名誉教授森吉先生,日本ビジュアルサイエンス株式会社