廃プラスチック材の選別

適切なリサイクルのためには、プラスチックの材質の把握が重要です。プラスチックの分析には様々な分析機器が用いられますが、その中でもフーリエ変換赤外分光光度計(FTIR)は溶媒に溶解するなどの複雑な前処理を必要とせず簡便に分析できる機器として広く利用されています。
ここでは、比較的形状によらず特に硬いものでも測定することができるダイヤモンドプリズムを用いた一回反射ATR法による測定例をご紹介します。測定時間は数十秒ほどで、非常に簡便な分析手法です。リサイクルプラスチックに頻出のポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリスチレン(PS)の赤外スペクトルは特徴的なピークが異なるため容易に判別できます。

劣化したプラスチックの分析

プラスチックの状態によっては、劣化によって一般的な赤外スペクトルとは異なるパターンを示す場合があります。当社オリジナルの紫外線劣化プラスチックライブラリ・加熱劣化プラスチックを含むPlastic Analyzerを用いることで、劣化したプラスチックについても簡便に材質の特定を行うことができます。

紫外線劣化プラスチックライブラリ収録の
硬質塩化ビニル(HardPVC)のスペクトル

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関連アプリケーション

リサイクルプラスチックには品質基準が設けら れており、一般的には試料を溶媒に溶かし、NMR(核磁気共 鳴装置)で測定して成分組成を算出しますが、ここではFTIR(フ ーリエ変換赤外分光光度計)を用いたスクリーニング分析手法をご紹介します。定量方法としては個々の成分濃度を算出 する個別算出法と、全体を 100 %として個々の成分濃度を算 出する混合比算出法の 2 手法をご紹介します。

 

関連製品

Plastic Analyzer

Plastic Analyzer(フーリエ変換赤外分光光度計プラスチック分析システム)は、熱や紫外線により変性(劣化)したプラスチックの赤外スペクトルを収録した劣化ライブラリを搭載しており、環境中で劣化したプラスチックの分析に効果を発揮します。