蛍光X線分析装置(EDX)を用いてコピー用紙の元素分析を行いました。 定量分析では,紙は薄膜として扱います。試料重量は予め測定しておきます。主成分として組成式: C6H10O5(セルロース)を入力し,バランス扱いします。 ここではコピー用紙を分析しました。試料重量は6.18mg/cm2でした。定量値は酸化物換算しました。 Clには,Rhターゲットを持つX線管から発生するRhLαが重なります。RhLα除去のため,Alフィルタを用い,Na-Scとは別条件で測定しました。

コピー用紙の定性定量分析


 

蛍光X線分析装置

X線を試料に直接照射して,そこから発生する2次元X線(蛍光X線)のエネルギーと強度を測定します。これにより試料の構成元素(定性)と濃度(定量)が非破壊で測定できます。化学的前処理が不要で,多元素同時測定であるため迅速分析が可能です。固体,粉体,液体等のあらゆる試料形態の元素の種類を、簡単に短時間で特定することができます。