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ユーザーベネフィット

- 脱塩処理を行うことで塩類を含む底質試料でも測定可能です。 - 測定時間はTC、ICのいずれも1測定6~8分程度であり、迅速に測定することができます。 - 一つのシステムで液体試料と固体試料の両方のTOC測定が可能です。

はじめに

湖沼や海域、河川など水域の底にたまった表層土などの堆積物を底質といいます。底質中の有機物は、水域の生態系において栄養供給や汚染物質の吸着など様々な役割を果たしています。そのため、底質の有機物量の測定は、底質性状の実態を把握でき、環境管理や生態系保護において欠かせないプロセスとなっています。底質の全有機体炭素(TOC)を測定することで、底質中に含まれる有機物の量を評価することができます。 塩類を含む底質をそのまま測定すると、塩類による測定値への影響や検出器の腐食など装置に対する影響が懸念されます。そのため、脱塩処理を行い塩濃度を下げて測定する必要があります。 本稿では、塩類を含む底質試料について、脱塩処理を含む試料前処理方法を検討し、底質中のTOCを測定した例をご紹介します。

2025.02.18

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