高濃度試料の無希釈定量測定- UV-2700i Plus のご紹介-

ダウンロード

ユーザーベネフィット

- UV-2700i Plusはダブルモノクロメーターかつ低迷光回折格子の採用で、高濃度の試料(最大8 Absまで)を希釈などの前処理なく測定できます。 - スペクトルを用いた定量機能を利用して、スペクトルの確認と定量を同時に行うことができます。

はじめに

紫外可視分光光度計は溶液の定量分析や光学素子の特性評価に用いられますが、定量測定時に濃度に比例する変数として、一般的に吸光度値が用いられます。しかしながら、汎用的な紫外可視分光光度計では、吸光度値が2 Absを超える高吸光度領域の場合、測定に用いる波長以外の光(迷光)の影響により、検量線の直線性が失われます。このような場合、測定可能な溶液濃度に希釈する前処理が必要となります(固体の場合は薄く切るなどの前処理が必要となります)。 UV-2700i Plusは回折格子2枚を使って分光する分光光度計(ダブルモノクロメーター)であり、低迷光回折格子の採用により、最大8 Absまでの高吸光度測定が可能となります*。また、広いダイナミックレンジの実現により、希釈が困難な試料の定量測定や、透過特性の低い試料の透過特性評価などに最適な装置となっています。 今回は、このUV-2700i Plusを用いて高濃度試料を測定しました。また、紫外可視分光光度計制御ソフトウェアLabsolutions UV-Visを用いたスペクトル定量機能についても、併せてご紹介します。

2025.02.12

関連製品

一部の製品は新しいモデルにアップデートされている場合があります。