触媒反応をはじめとした発生ガス分析に おけるガス分析装置の特長比較

ユーザーベネフィット

ー測定目的に応じた分析機器を選択することで、ガス分析の業務フローを最適化できます。 ーCGTではオンライン長時間測定、FTIRでは短時間の連続測定およびライブラリを用いた定性分析が可能です。 ーGCでは適したカラムや検出器を選択することで精度の高い定量分析が可能です。

はじめに

近年カーボンニュートラル社会の実現に向けた取り組みの一つとして、CO₂を利用したガス合成の研究が盛んに行われていますが、エネルギー効率の良いガス合成には触媒を用いた新規反応系の選択が重要になります。そして、触媒を用いた反応系で発生したガスの定性・定量を行うことは、反応系を評価する上での重要な指標となります。 本稿ではガスの定量・定性分析が可能な3種類の装置を用いて、CO₂を用いた触媒反応において測定対象となることの多いH₂、CO、CO₂、CH₄を含む標準ガスを測定しました。用いた装置はガスクロマトグラフ（GC）、フーリエ変換赤外分光光度計（FTIR）、ポータブルガス濃度測定装置（CGT）の3機種です。各装置の特徴を、標準ガスの測定結果を示しながらご紹介します。

2024.07.16