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ユーザーベネフィット

ー主な温室効果ガスであるメタン(CH₄) 、二酸化炭素(CO₂) 、一酸化二窒素(N₂O)を一斉分析できます。 ー分析サイクルタイムが短く、AOC-6000 Plusシリンジインジェクションを使用することで多検体の分析が可能です。 ーキャリアガスに窒素を用いて分析することが可能で、ランニングコストに優れています。

はじめに

気候変動の要因の1つとされる温室効果ガスとして、二酸化炭素(CO₂)、メタン(CH₄)、一酸化二窒素(N₂O)などがあります。温室効果ガス排出量で最も多いものはCO₂、その次に排出量が多いCH₄は、同じ重量で比較すると温室効果がCO₂の20倍以上あるといわれており、削減に向けた対応が必要です。2021年11月に開催された国連気候変動枠組条約第26回締結国会議(COP26)では、世界のCH₄排出量を2030年までに2020年度比で30%削減する「グローバル・メタン・プレッジ」に、100を超える国や地域が参加を表明しています。 温室効果ガスアナライザー*1は、国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構(農研機構)と共同開発を行ったガスクロマトグラフシステムです。従来一斉分析が困難であったCH₄、CO₂、N₂Oを一度の試料注入で測定できるようになり、分析誤差が低減され、かつ処理速度が向上し、温室効果ガス削減に関する研究をサポートします。 本システムを用いて、CH₄、CO₂、N₂Oを一斉分析した例をご紹介します。

2024.05.27

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