大気
2本のカラムによる作業環境中の有機溶剤および特定化学物質の分析(1)
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はじめに
作業環境測定は、作業環境中の有害な因子による労働者の健康障害を未然に防止する目的で労働安全衛生法で義務付けられています。作業環境中に存在する有害な因子としては有機溶剤や特定化学物質などがあり、それらの多くを“固体捕集-ガスクロマトグラフ法”で測定します。 今回、作業環境測定対象物質のうち58種の有機溶剤(一部の特定化学物質を含む)の分析について、分析精度の向上および分析の効率化に有効であるガスクロマトグラフ質量分析計 (GC-MS)を用いて検討しました。検討は、液相の異なる2本の分析カラムを用いました。 検討の結果、異なる2本のカラムを用いることで作業環境測定対象の58種有機溶剤の分離が可能となり、同定精度が向上しました。
2016.02.03