TOC-LCPHによる水道法関連法規に準じた水道水の管理分析

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ユーザーベネフィット

- 水道水の安全性確認および浄水処理の管理を、島津TOC計により確実かつ正確に行えます。 - 一検体の測定が十数分で可能であり、高いスループットが実現できます。 - 燃焼酸化方式の採用で、試料のマトリックスの影響を受けず、試料中の懸濁物も含めて、安定して全有機炭素量(TOC)を定量できます。

はじめに

水道水は原水となる川や湖、地下水などの水質に合わせて浄水処理されますが、原水の水質変化や使用水量の変化によって、水道水の水質が変化することがあります。そのため、浄水処理された水が安全な水であることを定期的に検査することが重要です。 日本では、水道法及び水質基準に関する省令により水道水質基準が定められており、51種類の水質基準項目が示されています。その一項目として「有機物(全有機炭素(TOC))の量」が含まれています。 試料に懸濁物質が含まれる場合には、それを取り除くことなしに、破砕し一様に分散させてから測定することが求められています。水道水に濁りが混入することは非常に稀ですが、水道水質を管理し異常を捉えることがTOC検査の目的であるという観点から、強力な酸化分解力を有する燃焼酸化式TOC計が有効です。 本稿では、水道法関連法規で定められた測定方法に準じて水道水を分析した例をご紹介します。