GC-MS Application Data Sheet No.123
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はじめに
GC-MSのキャリアガスとして利用されるヘリウムは、近年の価格高騰や納期の遅延など入手が難しい場合があります。GCMS-QP2020では、新型ターボ分子ポンプを搭載しており、代替キャリアガスとして水素や窒素が利用可能です。 Fig. 1に各種キャリアガスでの測定範囲目安を示します。特に窒素は、ヘリウムを利用した場合より感度は劣りますが、価格が約10倍安価であり、入手しやすい利点があります。 本アプリケーションデータシートでは、Py-GC/MSを利用した瞬間熱分解による電子基板の分析を例として、窒素とヘリウムをキャリアガスとしたときの比較した結果を紹介します。