2本のカラムによる食品中残留農薬の簡易スクリーニング
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はじめに
近年、農薬数の増加や検査対象の多様化に伴い、食品中残留農薬のGC-MS分析では、迅速で精度の高いスクリーニングが求められています。 Quick-DBは478成分の農薬の各種情報(マススペクトル、保持時間、検量線)が登録されたデータベースで、標準試料を用いることなく、農薬を検出し、定量することができます。Quick-DBで農薬が検出された場合、夾雑成分の影響について確認しておくことが精度の高いスクリーニングに有効です。確認の方法として、異なる2つのカラムで確認する方法が挙げられます。この際、2本のカラムを同時に1台のGCMSに装着できるTwin Line MSシステムが有効です。 Quick-DBは分離パターンの異なる2つのカラムに対応した情報が登録されており、 Twin Line MSシステムにも適用可能です。本データシートでは、Quick-DBをTwin Line MSシステムに適用し、食品中残留農薬のスクリーニングを行いました。
2013.11.18