水素キャリアガスを利用したGC-MSでの農薬一斉分析

ダウンロード

はじめに

ヘリウムガスはGC/MSのキャリアガスとして使用されますが、近年のヘリウムガスの供給不足や価格高騰から、代替ガスとして水素の利用が進んでいます。代替ガスとして水素を使用する場合、ヘリウムに近い感度が得られるうえ、高速分析が可能などのメリットがありますが、可燃性があるため取扱いに注意が必要になります。水素ガス発生装置は水の電気分解から水素を得ているため、水素の貯蔵量が格段に少なくて済むので、ガスボンベでの運用に比べ安全性が格段に向上します。また、継続的なガスボンベ購入の必要がなく、ランニングコストの低減が可能です。 本データシートでは、新型ターボ分子ポンプを搭載し水素キャリアガスにも余裕で対応可能なGCMS-QP2020に水素ガス発生装置を組み合わせ、農薬の一斉分析での有用性を評価しました。

2016.08.30