STQ法と大量注入-GC-MS/MSを組み合わせた加工食品中の残留農薬分析
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はじめに
加工食品中の残留農薬分析は、様々な食品材料が入っているために試料の均一化が難しく、さらにマトリックスを多く含むために前処理に手間がかかる、分析の精度に影響を与えるといった問題があります。株式会社アイスティサイエンスで開発されたSTQ法※(Solid Phase Extraction Technique with QuEChERS method)は、抽出操作に欧米で広く使用されている「QuEChERS法」を、精製操作に精製効果の高い「固相カートリッジ法」を取り入れた残留農薬迅速一斉分析法です。液液分配や濃縮操作がないため操作時間の短縮、使用溶媒の省コスト化といったメリットがあります。今回、自動固相抽出装置を用いたSTQ法で前処理を行うことで省力化と精製効率の向上を図り、感度と選択性を備えた大量注入-GC-MS/MSにSmart Pesticides Databaseを組み合わせ、評価を行いました。 本データシートでは加工食品の中から複数の食品が含まれ前処理が難しい弁当と油を多く含む唐揚について添加回収試験を行いました。
2016.11.10