STQ法と大量注入-GC‐MS/MSを組み合わせた農作物中の残留農薬分析

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はじめに

食品中の残留農薬分析では迅速、簡便、高精度化が求められています。そこで、試料の 前処理において高い精製効果を得るために、「QuEChERS法」と「固相カートリッジ法」を組み合わせたSTQ法※1で、全自動固相抽出装置を用いて行いました。前処理した試料は、感度と選択性を備えた大量注入-GC-MS/MSで分析しました。GC-MS/MSの条件は、Smart Pesticides Databaseを用いて最適化しました。評価は、夾雑成分を比較的多く含む5種類の農作物(玄米、大豆、ほうれんそう、オレンジ、茶)について添加回収試験を行いました。 今回の検討結果から、本法が迅速、簡便、高精度化に有効であることが明らかになったので報告します。なお、STQ法の詳細につきましては、アプリケーションデータシートNo.132をご参照下さい。

2016.12.20