
AA-7800シリーズ
- 検量線の自動作成が可能です。 - 溶出基準値の1/10から数倍までの自動測定が可能です。
ポリエチレンテレフタレート(PET)は、耐熱性、強靭性に優れ、ボトル、トレー、パックなどに広く用いられています。一方で、製造時に重合触媒としてアンチモン(Sb)系またはゲルマニウム(Ge)系の化合物を使用することから、これらの元素がPETに残存する可能性があります。このため食品衛生法では、PETを主成分とする合成樹脂製の器具・容器包装に溶出基準が設けられています。規制値は溶出液中濃度でSbが50、Geが100 μg/L(ppb)以下です。 測定法としては原子吸光法、ICP発光、ICP質量分析法などがありますが、ここでは高感度に測定できるファーネス原子吸光法(電気加熱原子吸光法)を用いた測定例をご紹介します。ファーネス原子吸光法を用いることで、濃縮を必要とせず、基準値の1/10の濃度から測定が可能です。また、オートサンプラによる自動希釈機能を用いると、検量線の自動作成、設定基準値を越える試料の自動希釈再測定も可能です。
2020.12.09
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