AIRsight™
赤外ラマン顕微鏡AIRsightを用いた医薬品(錠剤)の異物分析
ユーザーベネフィット
- AIRsightを用いることで、測定対象物を移動させることなく同一箇所における赤外・ラマンスペクトルを取得可能です。 - 同一箇所の赤外およびラマン測定を行うことにより、精度の高い定性を行えます。 - 医薬品(錠剤)に付着した微小な異物も簡単な操作で分析できます。
はじめに
近年、消費者の異物に対する関心が高まり、それに対応すべく解析需要も高まりを見せています。医薬品や食品の一部から異物が見つかるニュースも時折取り上げられていますが、異物の原因は、購入時点での原材料への混入や製造ラインの部品劣化による製品への混入、そして消費者による製品への混入など、様々な過程で発生することが想定され、根絶することは困難です。また、異物の種類も多様化しており、人毛やプラスチック、ゴムなどの有機物に加えて、酸化物や金属片などの無機物もあります。そうしたことから、異物の発生原因を特定するために、定性分析の精度を高めることが要求されています。 赤外ラマン顕微鏡AIRsightは、赤外顕微鏡内部にラマンユニットを組み込むことにより、これまで別々の装置で行っていた分析を1台で行うことが可能な新しい顕微鏡です。試料を移動させることなく、同一箇所における赤外・ラマンスペクトルを取得することができるため、微小部における定性精度が格段に向上します。また、赤外およびラマン測定を1つのソフトウェアAMsolutionで制御できるため、操作も簡単です。 今回は医薬品(錠剤)(以降「錠剤」と省略)表面に付着した異物について、顕微赤外分光法と顕微ラマン分光法 による測定を行った事例をご紹介します。
2022.11.01
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