HS-GC-FIDを用いたショ糖脂肪酸エステル中 の残留溶媒の分析(FCC11)

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ユーザーベネフィット

- HS-GC-FIDを用いることにより、FCC11を参照としたショ糖脂肪酸エステル中の不純物4種の分析が行えます。 - 標準添加法により、対象物質の定量が容易に行えます。 - ヘッドスペースサンプラ(HS)を用いることにより、煩わしい前処理は不要です。

はじめに

ショ糖は砂糖の主成分で、ぶどう糖に果糖が結びついた物質です。1つの分子には水になじむ部分が8箇所あり、この8箇所に植物由来の脂肪酸を結合させ、ショ糖脂肪酸エステルが作られます。 ショ糖に脂肪酸を結合させると甘くなくなり、ショ糖脂肪酸エステルは無味無臭となります。このことにより、ショ糖脂肪酸エステルは、ショ糖部を親水基、脂肪酸部分を親油基とした非イオン界面活性剤となり、乳化剤、分散剤、粘度調製用添加剤、起泡剤、老化防止剤などとして、食品、試料、医薬品等に広く用いられています。 ショ糖脂肪酸エステル中の残留溶媒試験法は、食品添加物公定書や米国食品化学物質規格集(FCC11)に規定されています。(食品添加物公定書版に関しては、島津アプリケーションニュース 01-00486 をご参照ください。) 本稿ではFCC11に書かれている条件を参考に、市販のショ糖脂肪酸エステル中の残留溶媒の分離・分析、定量をしましたので紹介します。

2023.02.20

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