赤外ラマン顕微鏡AIRsightを用いたマイクロプラスチックの評価

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ユーザーベネフィット

- 赤外ラマン顕微鏡を用いることで,試料を動かすことなく,同一ステージ上で赤外測定とラマン測定が可能です。 - 広視野カメラや赤外測定用およびラマン測定用対物レンズで取得した画像から,試料長を計測することができます。 - 環境中のマイクロプラスチックの材質を正確に判別可能です。

はじめに

マイクロプラスチックによる河川や海洋の汚染は世界規模で広がっており、生物への影響も懸念されています。近年では世界各国におけるマイクロプラスチックの分布状況などの科学的知見を得るため、モニタリング調査や研究が盛んに行われています。環境に排出されたプラスチックは、紫外線や雨風にさらされたり、物理的な摩擦で脆くなることで微細化が進み、マイクロプラスチックとなります(上述のマイクロプラスチックは二次マイクロプラスチックと呼ばれます)。一般的に、マイクロプラスチックの評価項目としては、外観の観察や個数およびサイズの計測、材質の判別などが求められます。これらの評価項目の中でも、材質の判別はマイクロプラスチックの発生起源を特定するために重要な項目の一つですが、評価対象となるマイクロプラスチックのサイズは年々小さくなっており、適切な分析機器の選択が必要になります。サイズ別マイクロプラスチックの分析手法を図1に示します。顕微ラマン分光法は顕微赤外分光法より測定可能サイズが小さく、熱分解ガスクロマトグラフィー質量分析法より簡便に分析ができます。今回ご紹介する赤外ラマン顕微鏡AIRsightは、赤外顕微鏡内部にラマンユニットを組み込むことにより、これまで別々の装置で行っていた赤外分析とラマン分析を1台で行うことが可能な新しい顕微鏡です。今回はAIRsightを用いて、環境中のマイクロプラスチックを評価した事例をご紹介します。

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