SALD-2100 高濃度サンプル測定システムによる 缶コーヒーの粒度分布測定

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はじめに

最近、食品分野において粒度分布測定が品質管理および研究開発に用いられるようになってきました。しかし、レーザ回折法では多重散乱の影響を避けるため、濃度の低い状態(100ppm 程度)で測定を行わなければならず、一般には希釈操作が必要になります。 しかし、粒子の分散状態が変化する可能性のある試料の場合、希釈せず測定を行いたいとの声も聞かれます。 ここでは、島津レーザ回折式粒度分布測定装置 SALD-2100 高濃度サンプル測定システム(Fig.1)を使って、缶コーヒー(カフェオレ)を希釈することなしに測定した結果をご紹介します。このようなエマルションでは、輸送状態・保存状態の違いにより分散状態が変化する可能性があります。今回の試料は同一銘柄で保存状態の異なる 2 種類の缶コーヒーを対象に、通常の希釈測定(フロー測定)および原液そのままでの測定を行いました

2002.02.24