オートポアⅢ9420による 食品(インスタント麺)の細孔分布(その1)
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はじめに
インスタント麺の形態としては、袋麺、カップ麺の 2 種類があげられます。一般に 2~3 分の簡単な調理でおいしく食べられるように、ゆで時間が調節されています。今回、ゆで時間を左右する麺中の細孔分布を知るため、細孔分布測定装置オートポアⅢ9420 形で市販のインスタント麺を 3 種類測定しました。それぞれの麺は加工方法が異なるものです。Table1 にデータの要約を示しました。Fig.1 に 3 種類の麺の細孔分布(積算分布曲線の重ね描き)を示し、Fig.2 に 3 種類の麺の細孔分布(ログ微分分布曲線の重ね描き)を示しました。図を見やすくするため、表示範囲を 100.0μm~1.0μmにしました。 Fig.1,2 より細孔量、細孔分布(約 60μm~4μm)に差があり、インスタントうどんの口径が一番大きいことが分かります。口径の大きさが水の浸透の良否に寄与していると考えられます。
2002.02.24