レーザ回折式粒度分布測定装置における屈折率自動計算機能について

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はじめに

レーザ回折・散乱法を原理とする粒度分布測定装置において,適正屈折率をどのように選択するかということは大切な問題です。この問題に対する答えとして,経験的な法則に基づく方法や,理論的側面から考えていく方法など,幾つかの方法が提案されてきました。 しかし,どの方法も測定者が手作業でおこなわなければならなかったり,また,測定原理の理解や一定の経験を要するものであったりと,決して,誰にでも手軽にできるというものではありませんでした。 島津レーザ回折式粒度分布測定装置SALDシリーズ用ソフトウェアWingSALDⅡには,従来のソフトウェアにはなかった「屈折率自動計算機能」が搭載されています。この機能を利用することで,測定された試料の適正屈折率がソフトウェアによって自動的に計算され,上位5つの候補が示されます。この計算過程はLDR(Light Intensity DistributionReproduction)法という考え方に基づいています。 本報では具体的な試料の測定結果を用いて,屈折率自動計算機能をご紹介します。

2011.07.24

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