
環境
私たちが日常生活の中で”におい”、”悪臭”と感じる成分にはたくさんの種類があり、その主成分は100 種類を超えるといわれています。その中で4大悪臭と言われる代表的な成分が、アンモニア、トリメチルアミン、メチルメルカプタン、硫化水素です。 これら悪臭の基となる揮発性物質を除去するには、吸着現象が主に利用されています。脱臭用の吸着剤としては、ゼオライトやセラミックスなどと共に最もよく利用されているのが活性炭です。活性炭は、冷蔵庫脱臭剤や空気清浄機などの身近なものから工業用の脱臭装置にまで幅広く用いられ、その形状は粒状であったり繊維状であったり、光触媒と組み合わせて利用されている場合もあります。脱臭目的により、酸性ガスや塩基性ガスをより効率よく吸着させるため、活性炭表面に薬液を添着保持させた添着活性炭などもあります。 今回は、市販の脱臭用活性炭 2 種類(A:粒状、B:繊維状)について、高機能比表面積/細孔分布測定装置 ASAP2020 マイクロポアシステムを用いて、窒素吸着による比表面積/細孔分布測定、代表的な悪臭の成分のひとつであるアンモニアの吸着量測定を行った例を併せてご紹介します。
2021.03.28