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はじめに

ラマン分光法は赤外分光法と同様、分子振動に基づくスペクトルを測定することにより、定性分析や分子構造に関する研究に応用されています。ラマン分光法は赤外分光法に比べて、標準スペクトルの数が少ないことが欠点の一つとなっていますが、前処理がほとんどいらない点や水の影響が非常に少ないなどの利点があります。最近では、装置の進歩に伴い顕微ラマン分光法の感度の向上が目覚ましく、赤外顕微鏡と並び微小試料の定性手段として注目を集めています。 今回紹介しますKAISER OPTICAL SYSTEM INC.社の顕微ラマンシステムは、1umの空間分解能を有しており、ミクロンレベルの分析に最適です。

2021.03.28