分光光度計UV-2200による医薬品分析 日本薬局方に基づく純度試験および確認試験
ダウンロード
はじめに
物質を光に照射すると,その物質の分子構造に基づいて,特定の波長の光だけを吸収します。また,ランバート・ベールの法則によれば,溶液中の成分が,光を吸収する強さは,その成分の濃度に比例します。したがって,測定試料による光吸収の度合を,波長の関数として測定した吸収スペクトルより,物質の構造を知ることができ,特定波長における吸収の強度より定量が可能になります。この分析に用いる装置が,分光光度計であり,構造も比較的簡単で,測定も容易なため,環境分析,食品分析,工業分析など広範囲な分野の実用分析に利用されています。医薬品についても同様で,ここでは,日本薬局方にとりあげられている方法の中から,確認試験と吸光度比法による純度試験について,幾つかの分析例を紹介します。
2021.03.28