高分子ブロック共重合体を用いた構造色フィルムの評価

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はじめに

生物が自然に獲得した優れた機能や形状を人工的に模倣するためには、生物における生体機能、形状・形態、素材成分、生態などを明らかにする必要があります。これらを研究する分野として Biomimetics(生物模倣)があり、今日注目されています。 アプリケーションニュース No. A502 ではモルフォ蝶の羽の構造を模倣して生み出した多層膜の干渉による構造色を確認しました。また、アプリケーションニュース No. A553では鳥の羽(孔雀の羽毛)などに見られる構造を模倣して作製された粒子により、構造色を確認しました。 今回は、浜松ホトニクス株式会社 材料研究室 原 滋郎様の協力をいただき、タマムシ等の表皮にある多層膜形成の過程を模倣して作られた、高分子ブロック共重合体を用いた構造色フィルムの測定を行いましたのでご紹介します。

2018.05.22