
環境
揮発性有機化合(VOC)による室内環境汚染がニュース等で大きく取り上げられています。VOCは壁材や床材に使用される接着剤や塗料から主に放散されますが,特にホルムアルデヒドは当初から最も注目を集めてきた物質です。ホルムアルデヒドの放散をいかに抑制するかに関心が集まっていますが,2002年,国土交通省は建築基準法を改正しシックハウス対策をさらに強化する方針を打ち出しました。その第一弾として,ホルムアルデヒドを放散する樹脂,接着剤,塗料等の建材製品を規制する法律が2003年7月1日に施行されました。それはホルムアルデヒドを発散する恐れのある建築材料を,発散の程度によって等級別に分ける内容となっており,その品質管理が重要になっています。 今回は,JIS K 5601-4-1(塗膜からの放散成分分析,ホルムアルデヒド)に則り,デシケーター法を用い,接着剤から放散されるホルムアルデヒド量をアセチルアセトン吸光光度法を利用して測定しましたので紹介致します。
2021.03.28