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はじめに

太陽から放射され地上に到達した光(日射)は窓ガラスなどを通して室内の温度を上昇させるだけでなく,建物の屋根材や壁材に吸収・蓄積された後,昼夜を問わず建物の内外に熱として放出されます。このため,日射反射率の高い塗膜の屋根や屋上への施工が夏期の冷房効率の向上や都市部でのヒートアイランド現象の軽減などに効果を発揮します。 このような塗膜の日射反射率を評価する試験方法としてJIS K5602「塗膜の日射反射率の求め方」があります。今回は本試験法に沿って行なった塗膜の日射反射率測定についてご紹介します。 なお,日射反射率に関してはこの他に板ガラスに関するJIS R3106「板ガラス類の透過率・反射率・放射率・日射熱取得率の試験方法」,ガラス用フィルムに関するJISA5759「建築窓ガラス用フィルム」があり,それぞれアプリケーションニュースNO.A404およびNO.A412にて紹介しております。

2010.05.17