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はじめに

自動車産業や鉄鋼産業など様々な産業において潤滑,冷却,防錆などの目的で使用されている機械油は,長期間使用された場合にはコンタミネーションや酸化による品質低下が懸念されます。例えば酸化物の析出が起こると,それらが油圧回路の壁面などに付着,堆積したり,酸化物同士が凝集してスラッジ化します。これらが原因となり,回路の目詰まりや油膜切れなどの不具合を引き起こす可能性があるために,通常は定期的な検査や交換が必要となります。そこで,今回は2種類の測定手法(多重反射ATR法と透過法)で使用前後の機械油を測定し,使用による劣化の評価を行ないました。

2011.01.23