
環境
バイオディーゼル燃料は,生物由来の油脂を原料としたディーゼルエンジン用燃料のことで,地球温暖化防止の面でも注目されており,世界各国で実用化が進んでいます。バイオディーゼル燃料は,油脂をメチルエステル化してグリセリンを取り除き,脂肪酸メチルエステル(FattyAcid Methyl Ester,頭文字をとってFAMEと略される)に変換されたものです。FAMEは燃焼しても硫黄酸化物を発生せず,石油と任意な割合で混合できるほか,引火点,潤滑性が高いなど多くの利点を有しています。欧州の規格では,FAMEと自動車燃料との混合上限は5 %とされており,日本においてもそれに準じた規格1)になっています。 ここでは,5 %以下のFAME混合燃料をFTIRによる透過法および水平形ATR法で検量線を作成した例をご紹介します。
2008.04.09