1回反射ATR法を用いた切削油剤中脂肪油分の定量ーJISK2241に沿った脂肪油分試験ー

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はじめに

切削油剤とは,金属の切削加工を行う際に摩擦や熱の発生を抑えるために使用される潤滑油で,成分構成により水溶性と不水溶性に区別されています。不水溶性の場合はさらに脂肪油分,全硫黄分,銅に対する腐食性から4 種に分類されています。 JIS K 2241「切削油剤(追補1)」には,不水溶性切削油剤の脂肪油分試験,全硫黄分試験,水溶性切削油剤の全硫黄分試験について規定されており,不水溶性切削油剤の脂肪油分試験方法にはけん化法による試験と赤外分光光度計による試験の2 種類があります。今回は,JIS K 2241 に沿って赤外分光光度計を用いた脂肪油分の定量を行いましたのでご紹介します。

2013.08.04

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