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はじめに

地球温暖化の問題が深刻化する中で,CO2削減が世界的な課題として注目されています。日常生活の中においては,省エネを実践することが手近なCO2削減への方策といえますが,工業製品や家庭電化製品の中で利用されている加熱装置,保温装置においては,遠赤外線放射材料を活用することが,省エネに貢献するものとしてその効果が期待されています。また暖房器具や調理器具への応用は健康的にも好影響を与えるとして,今後も更なる応用開発が進められると思われます。ここでは,遠赤外線放射材料を評価するうえで基礎的なデータとなる分光放射率スペクトルについて,測定システムと測定例をご紹介します。

2010.08.15