低温状態における発光測定 ‒低温測定ユニットの活用‒

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はじめに

蛍光などの発光現象は励起状態から基底状態への遷移の際に起こります。そしてその発光効率(η)は輻射遷移(WR)と非輻射遷移(WNR)の割合によって以下の式で表されています。 励起状態からの遷移は、周りの環境に大きく寄与され、発光現象では特に熱の影響が小さくありません。熱の影響が大きくなると非輻射遷移が増加し、その結果発光効率が減少するため得られる発光強度は低くなります。そこで液体窒素などを用いて試料を低温化した状態での測定が多く試されています。 今回、分光蛍光光度計 RF-6000 に低温測定ユニット*1を用いて液体窒素温度(77 K)における液体/粉末を測定しましたのでご紹介します。

2018.02.14

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