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はじめに

有機物の分析に広く使われている赤外分光法にはゴム試料の分析手法として,薄切片法,熱分解法,可溶化法,全反射(ATR)法などがあります。 なかでもATR法は他の方法と異なり,調製等の前処理がほとんど不要である点やμmオーダーでの試料表面の情報が得られることなどからゴム及びその添加剤の同定や表面付着物(析出物)の定性にたいへん有効かつ簡便な方法です。 更にFTIR―赤外顕微鏡を用いることにより,10μm程度までの微小領域,微小試料の分析が可能となります。 今回は,上記ATR法及びFTIR―赤外顕微鏡を用いたゴム関連試料の分析例について紹介します。

2010.03.01

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