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はじめに

高分子材料には,加熱したり,光を照射したり,あるいは混合することにより,時間経過に伴ってその分子構造が変化するものがあります。フーリエ変換赤外分光光度計(FTIR)は,その変化を追跡する有効な測定手段の一つで,同時に複数個の吸収ピークの変化を追跡できるところに特長があります。 FTIRによる時間変化追跡測定の応用例として,エポキシ系接着剤の硬化過程を取り上げてみました。エポキシ系接着剤は,主剤と硬化剤を混合すると反応し硬化していきます。この硬化過程での分子構造の変化を調べるために,GC-FTIR用ソフトウェアを用いて,異なった加熱温度での各官能基に対するピーク面積の時間変化曲線と,赤外スペクトルを測定し,硬化時間および硬化状態の違いを調べましたので紹介します。

2022.05.26

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