
RF-6000
アミロイドβは、約 40 のアミノ酸残基からなるペプチドです。アミロイドβが分子間会合して平行β-シートを形成することにより生じるアミロイド線維(線維状凝集体)は、アルツハイマー病患者の脳にみられる老人斑(アミロイド斑)の主成分です。また、パーキンソン病などの神経変性疾患の発症とも関連することから、アミロイド線維の形成機構やその構造には多大な関心が寄せられています 。 アミロイドβの凝集評価には、アミロイド凝集検出色素であるチオフラビン T(ThT)を用いた蛍光光度法が適しています。ここでは、ThT 蛍光強度と、濁度に比例するレイリー散乱強度を一定時間間隔で測定し、アミロイド線維の形成過程をモニタリングしました。 ThT は、溶液中に遊離して存在する場合にはほとんど蛍光を発しませんが、アミロイド線維と結合すると非常に強い蛍光(励起波長:440 nm、蛍光波長:482 nm)を発します。
2020.05.06
一部の製品は新しいモデルにアップデートされている場合があります。