島津UV 微細藻類分析システムを用いたナンノクロロプシス藻の簡便な濃度測定

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はじめに

化石燃料による地球温暖化が問題視される中,近年,微細藻類から燃料を取り出す研究が盛んに行われています。微細藻類は,通年での収穫が可能で,単位面積当たりの収量が高いというメリットを持つ反面,開発工程で多くの課題もあります。現在,実用化に向け,品種改良,培養,収穫,油分抽出などの各段階で様々な研究が行われています。 微細藻類を研究する上で,日々成長していく藻類の成長度合(濃度)の測定は重要です。現在,この濃度測定には,ろ紙で濾過して乾燥させた試料の重量を測定する乾燥重量法が用いられています。しかし,乾燥重量法は時間がかかるためより簡単に早く測定できる方法が求められています。今回,微細藻類の濃度を分光光度計を用いて簡便に測定できる島津UV 微細藻類分析システムを開発しました。使い捨てのスクリュー管瓶(またはディスポーザブルセル)を使用することで,1 試料の測定時間が約 1 分という迅速な測定を実現しています。本ニュースでは,上記システムを用いた微細藻類ナンノクロロプシスの測定例をご紹介します。

2014.08.25