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はじめに

一般に、高荷重のかかる歯車の歯面には、耐摩耗性、耐疲労強度特性を向上させる目的で硬化処理を施しますが、時に処理条件の誤りにより、硬度や疲労強度の低下を招くことがあります。これは、表面層での急激な材料特性の変化が原因と考えられます。このような表面付近での材料特性の情報を知るためには、X線応力測定法を用いて、表面から数100μの内部までの半価幅や、残留応力分布の測定を行うのが有効な手段です。

2006.07.31