オーステナイト系ステンレス鋼の応力測定(2)

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はじめに

オーステナイト系ステンレス鋼(以下SUS)は機械加工、塑性加工、熱処理等の製造工程で、オーステナイト(面心立法講師、Γ-Fe)からマルテンサイトまたはフェライト(体心立法格子、α-Fe)への加逆的相変態が生じるため、品質管理が非常に難しい材料です。X線回折法を用いた残留応力やオーステナイトの含有率を求めることは、これらSUSの強度評価や各種加工条件、熱処理条件などの管理に有効な手段となります。今回はSUS304を用い、オーステナイト量の定量および、残留応力測定をDP-61データ処理システムの応用ソフトで行った例を紹介します。

2006.07.31

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