
環境
PRTR法とは有害性のある多種多様な化学物質が,どのような発生源から,どのくらい環境中に排出されたか,あるいは廃棄物に含まれて事業所の外へ運び出されたかというデータを把握し,集計し,公表する仕組みです。 対象となる化学物質(指定化学物質)を製造したり,原材料として使用している事業者はその環境への琲出量と廃棄物に含まれての移動量を把握し,国に届け出を行う義務が生じます。 この指定化学物質の中に石綿(アスベスト)が挙がっており,特に発癌性の高い物質(クラス1)とされ,その量が0.1%以上含まれるものについて対象の物質となります。この石綿類の定性・定量にはX線回折法が最も適しており,今後この法律が浸透していくに連れ,X線回折法での管理の必要性が高まります。 以下にタルク中に含まれるアスベスト類の測定例について紹介します。
2006.07.31