
石油化学
一般に広く使われている紙には、色を白くしたりするなどの紙質を調整するために、カオリナイト、タルク、カルサイトなどの粘土鉱物や酸化チタンなどが含まれています。その重塡量は、数%から10%台ですが、紙そのものが非常に軽い物質なので、重さに換算すると、一平方センチメートルあたり1mgかそれ以下の程度です。X線回折は、このようなわずかな量の物質でも、それを検出し、分析することができます。ここでは、小量試験X線定量分析法を使って紙を定量した例(今回はコートされていない紙についての分析)を紹介します。紙の定性分析については、島津アプリケーションニュース「X線分析No.162」をご覧ください。
2006.07.31