
SPM-9700HT Plus
セルロースは、植物細胞壁の主成分である多糖類です。セルロースをナノメートルサイズまで解繊したナノセルロースの中で、繊維径 数 nm~100 nm 程度のものがセルロースナノファイバー(Cellulose Nanofiber:CNF)と呼ばれ、最先端のバイオマス新素材として注目されています。CNF は、軽量で高強度であることに加え、高いガスバリア性や吸着性、透明性などの優れた機能を持ちます。また、植物繊維由来であることから生産や廃棄に関する環境負荷が小さい素材です。今後は、自動車部材、電子材料、包装材料等への応用が期待されています。 CNF の繊維長・繊維径は CNF 複合材料の物性に影響することが考えられ、開発・製造における CNF 単体評価の必要性が高まっています。しかし、評価では繊維の形状観察と繊維長・繊維径の測長を数千本単位で行うことが求められており、評価効率の向上が課題となっています。今回は、走査型プローブ顕微鏡(SPM)を用いた CNF の自動形状観察・測長事例をご紹介します。
2019.06.16
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