
inspeXio SMX-225CT FPD HR Plus
カップ麺は、お湯を注ぎ数分間待つだけで食べられる便利なインスタント食品です。熱湯が注がれた状態でも人が触れられるように、カップ麺の容器には耐熱性や断熱性が求められます。そのため、耐熱性や断熱性に優れた素材として、カップ麺の容器には発泡スチロールなどのプラスチックが使用されてきました。近年では環境意識の高まりから、温室効果ガスの排出量がより少なく、自然界で分解可能な素材として、紙が食品容器に使用されるようになっています。カップ麺についても2000年代から高い耐熱性や断熱性をもった紙製容器が開発・製造されており、厳しい検査に合格したものだけが市場に流通しています。 新しい容器の開発や容器の破損・異物混入の検査に役立つツールが、マイクロフォーカスX線CTシステムです。X線CTシステムは対象物の三次元構造を非破壊で簡単に可視化できます。そのため、容器を破壊することなく断面を観察して、容器の構造を把握できます。 本稿では、マイクロフォーカスX線CTシステム inspeXioSMX-225CT FPD HR Plus を用いて,カップ麺のプラスチック製容器および紙製容器を観察した事例を紹介します。
2021.06.21
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