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はじめに

樹脂製コネクタは一般に射出成型によって成型されています。射出成型はプラスチックの代表的な成型方法で,熱可塑性樹脂を軟化する温度まで過熱した後,射出圧を加えて金型に流し込み,型に充填し,冷却・固化させることで,成型を行います。射出成型は成形条件(射出速度や温度,金型温度など)によって,得られる成形品の内部に空隙ができたり,外観や寸法が大きく変化したりするため,以前から射出成型の成型条件評価のためにX 線CT が使われています。 ここでは,射出成型品樹脂の代表例として樹脂製コネクタを試料として,X 線CT システムinspeXio SMX-100CT による撮像例を紹介します。また,リバースエンジニアリングソフトウェアPoint Master を利用した解析・計測例をご紹介します。

2012.10.03